車が好きなので、これからは車の話しもちょこちょこ入れていきたいと思います。
それではこちらが新型の ポルシェボクスター 718 T
そしてこれが新型 ポルシェ 911 4S
今回は、どちらがポルシェのDNAをしっかり引き継ぎ、どちらが自分にとって良い車でそして合っているのか、911? or 718?
まずフロントデザインですが、ポルシェ911は718ボクスターと比べると横幅が広く、718はもっとラウンドシェイプで、918は昔ながらのデザインを保ちつつもっとボンネットのカットは長方形的なデザインをしています。ヘッドライトは、911は円形のデザインで718は吊り目であり、 911はオプンションでマトリックスLEDヘッドライトが装備できます。
4m38cmの718ボクスターに対し、4m52cmのポルシェ911。縦の長さはほとんど変わりませんが、718ボクスターは少しボンネットは低い位置からデザインされホイールは20インチの設定です。方や新型911は20インチが最低サイズとなり、フロントタイヤが20インチでリアタイヤが21インチのミックス設定となります。
二台を横から見るとデザインの違いがよくわかり、911は後ろに向かって肉厚なボリュームをバックに持っていき、718はローダウンを保ちシャープなデザインです。
リアのデザインですが、右の718ボクスターはセンターの二本出しマフラーに対しポルシェ911は左右二本出しマフラーになります。最大の違いはテールランプになります。718ボクスターは2本ラインのテールランプで枠に収まり、911は左右横一直線に繋がるデザインとなっています。
そして911で面白いのが、ここのデザイン。真ん中に赤の縦2本のライトが『11』そして左右にある縦棒の数がそれぞれ『9』本、そう『911』なんです。
今回この911のデザインはテールランプやマフラーなども考えると、左右の繋がりをとても意識したデザインに仕上げてきていると思います。そしてそれは、ドイツ車らしい、理由に基づいた意味のあるデザインであり、シンプルでありながら実に此処までたどり着くのに、とてつもないデザイン的な計算と考えが入れ込まれていると想像すると、鳥肌が立ってしまいます。
次にPracticalityな部分ですが、フロントのトランクスペースです。一番ポルシェ乗るのに重要な部分ですよね、冗談ですがw。
手前低い部分の高さが約40センチ強、奥が約60センチ、そして横幅が65センチで911と718両方ともほとんど同じサイズとなります。ただ、ボクスター718 T にはリアにもトランクスペースがありますので、そう言った意味ではこの部分はボクスターに軍配が上がります。ミッドシップエンジンとRRの違いですね。
ただ、ポルシェ911には後部座席があります。大人が座るには全くもって実用性がないのですが、車に入ってちょっとバックを後ろに置けるのはすごく便利なんですよね。BMW Z4に以前乗ってたのですが、Z4は後部座席がないので二人で乗った時にバッグをわざわざ後ろトランクに入れるのめんどいんですよ。
それでは、次はボクスター718 Tのインテリアです。
シートはファブリック&レザーのコンビネーション。ステアリングはアルカンターラでしょうか、個人的には好きです。
スポーツカーなので当然低めでアグレッシブなシートポジションなのですが、新型のBMW Z4と比べるとZ4はかなり乗りごごちが良く、718はロングドライブにはあまり適さないかもしれません。
そしてこのドアハンドルがベルトストラップなのはとても特徴的ですね。
メーター関連は、クラシックスタイルのアナログです。此処最近の全てデジタル式になっているより、こっちの方がスポーティーな感じで自分としては好みです。一番右の液晶画面は、ステアリングのボタンに反応しデジタル式でナビなどの設定に対応しています。
ドライビングモードもダイヤルで変更できるのも、走行中にすぐに操作できて良いです。自分もすぐスポーツモードに変えたいタイプなので、そのスイッチがシフトあたりにあると、目線がそっちに行ってしまってすぐにモードを変更できなくストレスを感じてしまいますが、これだと目線はまっすぐに感覚的に操作することができます。
ナビの画面は余り大きくないですが、タッチスクリーンになっていて、その他の操作関係も画面上で対応しています。
シフトはマニュアル及びPDKと選ぶことができます。
リアウィングの操作や、ルーフの開け閉めなどはシフトの下で操作ができます。
ダッシュダッシュボードの真ん中には、アナログクロノメータを設置しています。かっこいいですね〜。ちなみにこれは標準装備ではありません。
飲み物用のカップホルダーはここにしまってあり、この狭い空間で必要最低限ものをしっかりとデザインしてます。
そしてポルシェ 911 4S Cabriolet のインテリアです。
上質なレザー仕上げですねー。シートポジションはもちろん低いのですが、ボクスターより少しだけ横が広く感じ、ダッシュボードも911の方が少し高めに位置しています。シートの座り心地は911と718同じく感じ、どちらの方が優っているとはっきりとは言えないそうです。ただ、座った時に感じるスポーツカーとしての所謂人馬一体感は、718ボクスター Tに軍配があがる事でしょう。
やはりインテリアもホリゾンタルを意識したデザインに仕上げています。
センターコンソールもボクスター 718 Tと比べると統一感があり、ラグジュアリーな印象です。シフトのシェイプも変わっていて、少しブラウンの髭剃りに似ていますw。
メーターは中心のみアナログで表現し、左右は液晶画面です。ダッシュボード埋め込み画面はとても大きく見やすいのですが、インフォテイメントシステムが立ち上がるのに、かなりの時間がかかるのが難点です。しかし巨大画面で全ての設定ができるのはとても扱いやすいですが、当然操作もPCをいじるのと同じで少し難しくなり、スイッチをただ押すだけのシンプルな操作感は個人的には欲しいところです。
スポーツモードの選択は718と同じ位置にありますが、仕上げは少し上品になっています。カメラのダイヤルを意識したようなデザインですね。
ドア内側の仕上げは明らかにボクスター 718 Tとは違います。下の写真はボクスター。
こちらがポルシェ 911 4S Cabriolet 。
911のスピーカのデザインかっこよすぎますね。音質もやはり911に軍配が上がります。*メーカーはBurmester®サウンドシステム.
カップホルダーはこことここ↑↑
その他911の良いところはこの電動式のウインドデフレクター↓↓
それでは一番重要な、ドライビングフィーリングはどうなんでしょうか?
こればかりは各々で乗ってみてそれぞれ意見があるのは事実なのですが、まず718ボクスターから行くと、エンジンは水 平 対 向 4 気 筒( 4 バ ル ブ )タ ー ボ 2.5L、0-100は4.7秒とものすごい早いわけではありませんし、6気筒ほど音が言いわけでもありません。
ただ前述にも書いてあるように、人馬一体感のフィーリングがこの車にはあり、自分で操作する喜びがあります。当然ピュアスポーツカーなので乗り心地は硬く下からの突き上げは強いのですが、クイックなステアリングと4気筒を生かしたボディーの軽さで、軽快な操作性があり、車を運転する喜びがこのボクスター 718 Tにはあります。
それでは、 ポルシェ 911 4S Cabrioletのドライビングフィーリングは?
こちら水平対向6気筒(4バルブ)ツインターボ 3L、リアエンジン4 輪駆動 なので、四輪駆動と行ってもやはりリアをベースにした動きを感じますが、レインモードと言った選択もできるので、ウェットな時にも安全な運転ができます。しかし車の重さは718と比べるとやはりあるので、軽快さは劣ると言わざるを言えません。アシスタントシステムがしっかりしているので、例えば車線をはみ出したりとかの時は、しっかりと知らせてくれ、それに比べ718は基本的な機能しか付いていない反面、ドライバー主体の操作が必要となります。サスペンションも718と比べると快適で、ステアリングの操作感もしっかりと安定しています。
やはり、718と圧倒的な違いはパワーです。0-100/3.6秒と言う数字は驚異的で、一瞬の爆発力がこの911には備わっています。アグレッシブなサウンドもこの早さに影響しているように感じ、その音の効果と合わせ5感でこの速度とパワーを楽しむことができます。個人的にはこのサウンドがとても需要で、これを同じく重要と思っている方は、絶対にこの水平対向6気筒を搭載した 911を選ぶのではないでしょうか。
それでは、新ポルシェ 911 4S Cabriolet か 718 ボクスター Tでどちらを選ぶかというと、エンジンサウンドが重要とか述べたにも関わらず、そうです、718 ボクスター Tです。まだ日本には出てないようですが、おそらく900万円台ぐらいでしょう。それに対し新型 ポルシェ 911 4S Cabriolet はウェブ上で見ると1997万です。買えませんよそんなに高いの、って言うとそもそも比較対象にならない車同士じゃない?と言われてしまうのがオチですが、これは僕なりの意見です。
911はやはりポルシェのシンボリックな車です。カイエンやマカンがいかに売れていようが、ポルシェの技術者たちはここに全力を入れてきます。そんな中、やはりその911にも時代に追いつくように、大画面のインフォテイメントシステムや安全性能、そして快適性を備えなければいけなくなって来ています。その為にドライバーも、それを使いこなせるようにシステムを覚え、しっかりと使いこなす必要性があります。しかしながら、ボクスター718 Tは、PCのような難しい操作を覚える必要もなく、自分の操作力でミッドシップエンジンの後輪駆動を車と一体で感じ、操る必要性があり、簡素化しているので純粋にドライブを楽しむことができます。かと言ってボクスター718 Tの安全性能が悪い訳ではなく、必要最低限のものは備わってますし、そこはドイツ車です、しっかりしています。
おそらく、自分の場合はBMW Z4(E85)の影響が強いのかもしれません。あの直列6気筒の滑らかな吹け上がり、FR、ソフトトップオープンカーで意のままに方向を変える軽やかさ、そしてクリス・バングルのデザイン。新型のZ4(G29)はあまり興味ありませんがw。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。